今回のチキンの会は、岡山県倉敷市から主任相談支援専門員の高見さんご一行をお呼びしての対談方式での開催となりました。
開始時間から時間の経過とともに徐々に参加者も増えていき、気がつけば会場は満員御礼で熱気に包まれた状態となりました。
ご参加頂いたみなさんに、心から感謝申し上げます。
今回お呼びした倉敷市の主任相談支援専門員の高見さんは、SNS上で繋がり、関係性を構築していき、一度、私たちが倉敷市に呼ばれたことで、「今度は福岡に」とのお話があり、実現することになりました。
まさに、チキンの会に参加するタイミングで来福して頂きました。
お話の通り、福岡県筑紫地区と岡山県倉敷市は、同じ人口規模でありながら、倉敷市は1つの委託の基幹相談支援センター、6つの委託相談支援センター、そして計画相談支援事業所と、国の指針の通り「3層構造」による相談支援体制が構築されています。
反面、筑紫地区は、5つの市それぞれに基幹相談支援センターが設置されていますが、運営は、各自治体の直営で福祉課が担っています。委託相談は1箇所しかなく、その下に計画相談支援事業所があるため、もはや、2層と呼ぶべきか、1層と呼ぶべきかといった状態です。
しかし、同じ人口規模を誇りながら、筑紫地区には60箇所の計画相談支援事業所が存在し、倉敷市は、およそその半分しかなく、すでにパンク状態というお話もありました。
高見さんは、「なぜ、この筑紫地区にこれだけの計画相談支援事業所が存在するのか?」という点で、とても興味を持って話を聞かれていました。
同時に、私たちは計画相談の数よりも、きちんと3層に別れて相談支援体制が存在し、その役割が明確かつ正しく運用されていることに、羨ましさを感じずにはいられませんでした。
結果的に、私たちは対話を通じて、様々な地域の条件や歴史や事件、社会資源の数などが大きく影響し、「ないものねだり」をしているわけですが、あわせて「地域限定のルール」があったり、サービス受給量に対する自治体の考え方の違いなど、話が深まれば深まる程、お互いがそれぞれの地域の独自ルールに驚くような内容がたくさんありました。
まさに、対話から様々な話が展開し、最終的には統一した国のルールではどうすることもできないわけで、であるならば、地域の自立支援協議会を中心とした動きのなかで、「地域のことは地域で考える」ということが、何よりも重要であることがはっきりしました。
高見さんは、最後に「この地区に、これだけの計画相談が設立される明確な理由がわかりました」とことばを残して、帰路につかれたのが印象的でした。
それが何だったのか?それは、参加してお話を聞いたそれぞれのみなさんが考えてもらえたらと思います。
少なくとも私は、この地区で計画相談をのびのびとさせていただける環境にまず感謝する必要があると思いましたし、後に続く計画相談支援事業所が「好き勝手」「やりたい放題」を許すわけにはいかないなと思った次第です。
筑紫地区は、これだけの計画相談支援事業所があるが故に、安易に「移管」を許容したり、そして、その移管について、移管先が移管元に何のフィードバックをすることもなく、受け入れたりしている状況があります。
それは、計画相談支援事業所の支援技術の向上を図るタイミングを奪い、野放しの状態で放置し、常態化させていることでもあります。
本当に、この地区の相談支援体制のことを考えるのであれば、ただでさえ整備されていない、「3層には程遠い」相談支援体制だからこそ、計画相談に求められる信頼や中立性は担保されるべきです。
でなければ、おそらく「社会福祉士」「精神保健福祉士」ではない相談支援専門員は評価してもらえないといったことにもつながっていくのではないかと危惧するのです。
(なぜ、「相談支援員」ができたのかを、私たちはもっと考えるべきなのです)
この地区では、ソーシャルワークとは程遠い支援を行う相談支援専門員があることは、様々な情報共有の中でたくさん耳にすることがあります。
そういった人たちが、新たに「研修」という名の輪をつくりあげていきます。
これまでは、そういった団体がないと潰れていった相談支援専門員がたくさんいたからこそ求められていましたが、相談支援専門員の歴史が長くなるにつれて、徐々にそれだけでは何の評価にもならなくなる現実は、まさに目の前にまで迫っています。
今こそ、私たち(主任)相談支援専門員が何を考え、何を行動すべきかを、今回の対談を通して高見さんより教えてもらえた気がしています。
BANDでは、1週間に限定してアーカイブを残しています。
ご興味のある方は、今度の日曜日までにご覧になっていただくと良いでしょう。
高見さんとは、これからも地域の相談支援について、交流を継続していければと思います。
さて、今回のチキンの会で、令和6年度のすべての研修が滞りなく終えることができました。
今年度もたくさんの方々にご参加頂き、そして、担当してくれた方々の多大な協力もあり、無事に終えることができました。
ご参加頂いた皆さんにこころからお礼申し上げます。
令和7年2月1日より新年度を迎え、内容もリニューアルを行い、装いを新たに活動を継続して参ります。
設立当初の役割から少しずつ、着実に変化を行いながら、地域に求められる活動を行っていきたいと思います。
新年度はさらにその役割を増やしつつ、より地域に貢献できる活動に発展させていければと考えていますので、そのためにも、これまで以上に皆様のご参加をお待ちしております。
福岡・筑紫地区地域福祉支援協会の代表として、今年度の研修会に参加して頂いた皆様にこころからお礼申し上げます。
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