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第26回福岡筑紫地区児童発達支援研修会(通称:ハマチの会)のご報告

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5領域を踏まえた評価とアプローチの考え⽅ 今回は、テクノビの吉⽥が講師を担当させていただきました。 今年度の報酬改定により、個別⽀援計画での⽬標設定を、5領域+インクルーシブの視点で記載をすることが必要となりました。 その中で、どのようにたくさんある⽬標の優先順位や重要性を決めていくのかをお話しました。 ポイントとなることは、発達段階で⾒る軸、障害特性として⾒る軸、環境状況としてみる軸で情報を整理し、その中でセンターピンとなる⽬標を決めていくことです。 私たち⽀援者は、なんとなく⾃分の得意な領域で⽬標設定をしてしまうこともあるかもしれませんし、私もそのような思考はあります。 しかし、⽀援者ができることと⼦ども、親御様に必要な適切な⽬標やアプローチはまた別の話になってきますので、この⽬標は本当に⼦どもや親御様のためになっているのか?と⾃分を客観視する必要性があります。 今回、事例検討も⾏ってみまして、参加された⽅々にも⽬標設定やアプローチの順番をお聞きすると、やはり⼀⼈⼀⼈違う回答があり、同じ⽀援者でも思考が違うことがご理解いただけたかと思います。 ⼤切なことは、何が正しく何が間違いではなく、事業所スタッフ間でどのセンターピンとなる⽬標が⼤切なのかを共有することです。 ここにおいては、児発管が正しい、管理者が正しいなどではなく、フェアに職員同⼠でのコミュニケーションと共有された知識が必要かと思います。 私もまだまだできていな部分も多いですが、本質的なセンターピンを定める⼒を今後も⾝につけていきたいと思います!  次回のハマチの会は、7/12 20:00です。 講師は、colorの⽯井⼤先⽣です!  皆様のまたのご参加、お待ちしております。 ありがとうございました! 

第31回福岡・筑紫地区福祉倫理研究会(通称:対話の会)のご報告

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今回の対話の会はとある利用者に関わる事業所、事業所の法人、家族のそれぞれが葛藤している架空の事例をもとに対話を行いました。今回、使用した事例は添付できたら添付しておきます。事例を見た瞬間に出た第一声は「字がちっさ!!全く合理的配慮がなされとらん」というお叱りの言葉をいただきました(笑)誠に申し訳ございません!!皆さんも御覧の際はくれぐれもご注意していただきますようよろしくお願いいたします。 今回の事例を対話をする前に読ませていただいたのですが、読み終わった後のどんよりとした参加者の顔を見ると作り過ぎてしまった感は否めませんが、日頃から共感生が高い支援者さんたちなんだと改めて感じたところでした。また、皆さんが日頃から関わる事業所や利用者、家族との間で同じように経験されたことがあるからこそ共感してもらえたところもあるのではないかと思いました。 今回はこの事例を読んでみて素直に感じたことやそれぞれ事例に登場する立場となって考えた時にどう感じるのか、この状況から前向きに進めるためにはどのような手段が考えられるのか、少ない情報の中で自由に推測したり想いを馳せながら自由な対話ができていたのではないかと思います。 【実際の事例】 生活介護カープに所属する(五代陽子:23歳入社1年目)は風間唯さんを含む利用者4名を担当し、利用時の生産活動や生活に関わる介助を行っている。 昨年6月に両親の離婚を機に入って周囲に人がいるにも関わらず服を脱ぎ始める、活動途中に奇声を上げながら自分の顔を叩く、食事途中であっても食器をひっくり返す、支援者が制止させようとするも壁に頭を何度も打ち付けるなどの風間さんの不適切な行動が頻回に起き始めた。五代さん自身もどのように対応、解決すれば良いのかわからなかったが、事業所の雰囲気として「担当利用者のことは担当支援員が解決すること」というような空気感があったため、相談する機会が持てず心身ともに疲弊していた。 サービス管理責任者:私も自分が産休中に契約した利用者だからよくわからない。法人がなんでこんな人を入れたのか正直わからない。日々の業務や計画作成、企画のチェックなどの業務があるので現場に入るのは難しいし、こういう人を対応する研修に行くと言っても法人がなんというかわからないし、実際に現状、研修などで人が抜けること自体が難しいよね・・・。本来ならばうちで観れる状況で

第37回福岡・筑紫地区就労支援運営連絡会(通称:原点回帰の会)のご報告

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  第37回 福岡・筑紫地区就労支援運営連絡会(原点回帰の会)のご報告です。 今回初めてブログを書かせていただきます、りたりこジュニア福岡中央教室で児童発達支援管理責任者をしております井福でございます。 毎度の自己紹介ではございますが、現在は児童分野でございますが以前は就労移行支援事業所りたりこワークスにてサビ管をしたり支援員をしたりと10年半携わった経験をお話させていただいております。 今回は直前の周知、時間も30分後ろ倒しという状況にも関わらず、たくさんの方々に参加いただきました。 誠にありがとうございます。 さて今回も「令和6年度 報酬改定・制度改正」についてアンケートをもとにお話をさせていただきました。 原点回帰の会はこのように、研修というより、座談会のような形で、みなさんからのお声を内容に反映させつつ、そこから広げ更に他のみなさんのお声を頂戴するスタンスで実施しております。 今回のアンケートの設問は「今回の報酬改定で知りたいことは?」次に「日々の困りや不安や聞きたいことは?」です。 いつにも増してざっくばらんなアンケートでしたので、多様なご回答をいただくことができました。 報酬改定により、食事加算はどうなるの? 利用者さんの体重管理? ケース会議に利用者さんも参加? 地域移行等意向確認担当者って何?職員の給与に影響ある? などの疑問が飛び出し、参加者のみなさんにご意見をいただきました。 そして後半盛り上がったのが「退所」に関することです。 就労移行支援事業所に居た私からしますと、利用者さんの退所は、めでたく就職が決まった「良い」退所と、支援関係が構築できずる「良くない」退所がございました。 今回はそんな「良くない」退所の話で盛り上がり、皆さんの経験した困難だったケースの報告会となりました。 「支援関係の構築」と書きましたが、これは今回、どこからが退所?となったときに私がお話させていただいたことです。 支援者と利用者は、あくまで支援関係で繋がっており、そこに上も下もないと考えております。むしろ、利用する側、される側なので、支援者は「支援をさせてもらう」立場である、利用者はどこの誰から支援を受けるか選ぶ権利がある、とさえ思っています。ですが、利用者は支援を求めている方であるため、ついつい支援を提供する側が気づけば立場が上のようになってしまうことがあります。そう