第42回福岡筑紫地区計画相談支援研究会(通称:チキンの会)のご報告




毎度お馴染みチキンの会ですが、今回は、「計画相談における権利擁護と虐待防止の役割」をテーマにお話させて頂きました。

今回は、計画相談の相談支援専門員を対象とした「権利擁護と虐待防止研修」でしたが、あまり相談支援専門員向けの権利擁護と虐待防止研修が少ないこともあり、30名近くのたくさんの皆さんにご参加いただきました。

ご参加頂いたみなさん、ありがとうございました。



お話の内容としては、

1. 障害者権利条約と子どもの権利条約

ここでは、私たちの業務である障害者基本法や障害者総合支援法のベースとなっている、国連の障害者権利条約と児童福祉法のベースとなっている国連子どもの権利条約についてお話しました。

私たちの業務は、障害児者の権利を守る仕事であり、そのためには根拠となる条約や制度、法律の理解からはじめることにしています。

これらをベースに、私たちは権利を意識した計画相談を行う必要性を皆様にイメージしていただきました。



2. 権利擁護は権利意識と意思決定からはじまる

私たちは、常に人として生きる権利を自覚しながら業務を行うことが求められており、その自覚があってはじめて、目の前の障害を抱える人々の権利を擁護することにつながることをお話しました。

どんなに学びを得ようとも、私たちが権利を自覚しない限り、利用者の権利侵害に気がつくこともないし、気がつかなければ当然、権利を守ることはできないということで、私たちは常に権利意識に注目することが求められることをお伝えしました。



3. 障害児者の虐待について理解する

私たちはまず、ご家庭や事業所を訪問する仕事であり、そのなかで虐待防止について努めなければなりませんが、虐待とは何を指すのか?といった基本的な虐待についての知識をお伝えしました。

同時に、どのような環境で虐待が行われやすいのか?ご自宅や事業所を訪問するなかで、私たちは常に、そのリスクを感じ取り、目を光らせつつも本人の権利を擁護することがもとめられ、勇気を持って必要に応じて通報することの大切さをお伝えしました。



4. 計画相談における相談支援専門員の虐待防止の役割

今回のメインとして、私たち計画相談の業務のなかでどのようにして権利擁護や虐待防止を行うのか、具体的な目的と意義をお話しました。

単に、アセスメントやサービス担当者会議、モニタリングを行うだけではなく、その丁寧なアセスメントやアセスメントに基づくプランの作成、支援者を繋ぐ上での有効なサービス担当者会議、そして、定期的にご本人やご家族、支援者と集まるモニタリングなど、その業務を通じて、ご本人の権利擁護や虐待の防止や早期発見・早期対応ができることをお伝えしました。



5. 事例を通してともに考える

最後に、2つのどこにでもありそうな「架空事例」を提示し、みなさんそれぞれの立場で、どのような権利擁護や虐待防止のための支援や行動ができるか、グループワークを通じて対話をして頂きました。

1事例でおよそ10分程度の対話の時間ではありますが、みなさんからもいろんな視点の支援や行動のお話があり、どのグループの皆さんにとっての良き学びの時間になったのではないかと思います。

権利擁護や虐待防止という研修は、行う方も聞く方も、決して楽しい研修とは言い難いですが、何度も行なっている私であっても、同じ内容の研修にならないから不思議です。

大切なのは、私たち自身の様々な立場で同じ内容の研修をしたとしても、受け止め方は毎回違うという面白さもある研修が権利擁護と虐待防止研修だと思っています。

常に権利を意識しながら、ご本人や支援者を交えた会議を行うなかでの「ん?」といった違和感が生じた先に、守らなければならないご本人の権利が侵害されている可能性が潜んでいることを、改めてご理解いただけた研修なのではないでしょうか?



今回はたくさんの方々にご参加頂きありがとうございました。

引き続き、チキンの会へのご参加お待ちしております!





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