今回の対話の会は「移行支援を行う時に必要なことは何か」をテーマに対話を行いました。
私たちは利用児童や利用者、またそのご家族にそれぞれのサービスを提供する対人援助職として関わっていると思います。それらはライフステージにおいてサービス内容が異なっていることが多いですが、切れ目なく関わり続けるサービスもあります。
ライフステージにおいて出てくる家族の状況やその置かれている環境の変化が出てくるからこそ、その前後の移行期においてきめ細やかなサポートが必要な方々が多いのではないでしょうか。
私たちが提供しているサービスが必要だからこそ、また我が子の将来を案ずる親だからこそ、先の見えぬ不安があるからこそ、その移行期における葛藤や不安や不快感、人によっては怒りに似た感情を表出されたり、何も考えたくないと気が滅入ったりすると思うのです。
自分で意欲的に自発的に行動を起こすこと、情報を取得できる手段を持たない方などには特に援助を必要とします。
一番近くにいて「移行支援」に携わってきた私たちだからこそ葛藤し、悩み、一人ではできない限界を感じ、苦悩してきたこと、また乗り越えてきたことを共有する機会にしたいと思い今回のテーマとさせていただきました。
各グループからでた内容を抜粋させていただきます。
・精神科病院の入退院を繰り返している利用者。担当医も入院することを都度認めていて、支援者から見ると地域で継続的に生活してもらいたいと願っているがなかなか定着しない事例。
・GHから単身生活を希望した方に対して、単身生活になると発生する行政上の手続き等に関して誰が担うのか?その役割分担がなされず移行するケースが多い。
・自立訓練(生活訓練)に所属しているが上記のように一人暮らしを想定している利用者に対し、行政上の手続きは必要になってくる。利用している時に行政上の手続きができるような訓練も取り入れていきたい
・就労移行支援において就労するまでに最低限必要な就労に伴うスキルの獲得、準備はしてもらいたいと思う。
・在宅からGHへの移行の支援。本人と母親の相談支援専門員として関わっていて相反する二人の思いの間に立ちながらも、虐待と考えられるケースでもあり緊急的なGHへの移行が必要であった。本人の意思決定や権利擁護の視点に立ちながらも母親の相談支援専門員としての介入も必要であり、関わる支援者(GH、訪問看護、就労移行、行政)と役割分担し協力し乗り切った。
・家族の一人の支援に入りながらその他の家族の支援の必要性を感じ、相談先やサービスの情報提供を行うも家族が共依存関係になっており、支援に対しても拒否的でどこに相談したり繋いだりしたら良いかわからなかった。
・高齢者のデイサービスを利用しながらも本人自身に就労意欲があったため、障害者の就労サービスの内容や利用の仕方を行政に聞き、就労継続支援B型の見学、契約にも同行した。家族は行政手続きの処理に関して億劫であったため、代行しサービス利用までの支援を行った。
そのほかにも様々な話題が飛び交いましたが割愛させていただきます。
サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者基礎研修や実践研修、相談支援従事者初任者研修、現任研修などの法定研修において「連携」というキーワードは何度となく出てきますが、自分の行うサービス終了に伴う他機関への繋ぎなどを教えてもらう機会はあまりないのかもしれません。これに関しては自分の価値観と独断でやっている人も多いのかもしれません。
サービスの始まりが「納得」で始まるのであれば終わり方も「納得」で終わるべきだと思いませんか?
私自身、今回の会で制度の狭間にいる方達や相談する機会や手段がない方等へのアプローチの方法をあらためて考える機会になりましたし、今の業務を超えて私自身にできることや事業所として取り組めること、1歩踏み出す姿勢などを検討していきたいと思いました。
本日も月末のお忙しい中、足元の悪い中会場に足を運んでくださりありがとうございました。新しく参加していただいた方もいて会を続けている喜びも感じることができました。
会場の設営や準備をしていただいている事務局の方にも感謝しています。
次回は8月に開催です。皆様にお会いできることを楽しみにしております。
対話の会担当 松田
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