さらに、私の両脇と正面いた皆さん、私のボケやつっこみに反応していただきありがとうございました。本当にみなさんの笑い声に助けられた研修会となりました。私が主催する研修会は、常に楽しいものでありたいと思っています。その方がきっと、みなさんも話がしやすいのではないかと思っています。しかし、急に話を振られてきっと驚かせたと思いますが、その中でも返答にご協力頂きありがとうございます。
個人的なお話しですが、今年度の報酬改定とそれに伴う制度の変化は、単に単価が上がっただけではなく、これからの相談支援体制に大きな影響と変化をもたらすのではないかと考えています。他の福祉サービスにおける単価は、軒並み減少しているにも関わらず、なぜ、今回、計画相談だけが大幅にかわったのか?私たちは、その背景と理由に意識を向け、今一度、地域における計画相談としての役割を考えていく必要があると思っています。
今回、そのきっかけになればと思い、私もお話しさせていただきました。すべてではないですが、かいつまんで今回、皆様と共有したお話しの内容をお伝えできればと思います。
1.振り返ってみる計画相談のこれまでの役割
これまでの計画相談の経過を振り返り、制度開始当初と比較して、いかに計画相談が浸透してきたか?「浸透」とはいえ、当初はあくまで「計画相談が必要」という認識が浸透しただけで、その存在価値、意義に対する全く理解はありませんでした。そのなかで、先駆的に取り組んできた計画相談の相談支援専門員が、いかに対応に苦悶して計画相談に取り組んできたか?を改めて共有しました。
2.令和3年度の報酬改定から進まなかった計画相談の成長と発展
あえて、令和3年度の報酬改定を引き合いに出し、お話をさせて頂きました。令和3年度の報酬改定時では、相談支援専門員の登録者数の変遷から、すでに「量から質」が問われるようになっていることが示されていました。同時に、国が何をもって「質」と考えているのか答えがない中で、常に私たち自身が自分たちの求められる役割について考察することの必要性を問いました。
3.満額回答とも言える令和6年度の報酬改定とその背景にある計画相談の大きな使命
その上で、令和6年度の報酬改定で、計画相談については、予想を超える満額回答をもらうことになったのですが、なぜ、今、計画相談に予算を入れるようになったのかを、私たちは単に狂喜乱舞で喜ぶだけではなく、その背景を考えながら、今後3年間をどのように運営していくのかを考える必要性をお伝えしました。基本的には、充足していない相談支援体制の構築に対して、国として最後の大掛かりな投資をしたのではないかといった予測をお伝えしました。
4.「相談支援員」がなぜ生まれたのかを考えてみる
今回、主任相談支援専門員の下ではあるにせよ、相談支援専門員の資格を持っていなくても、「社会福祉士」「精神保健福祉士」は、モニタリング報告書の作成やサービス等利用計画案の叩き台を作成できるようになりました。なぜ、今、ソーシャルワークの国家資格である「社会福祉士」や「精神保健福祉士」を求めたのかを考察し、今後、国が示す相談支援専門員の「質」という側面をどのように評価するのかをみなさんの一緒に考えてみました。
5.2極化する相談支援専門員の評価
加算取得や単価を上げることばかりに囚われた時に、私たちは、単価によって振り回されることになります。そういった状況は、支援中心ではなくなるため、周囲から見ると加算ありきの独りよがりの事業所、加算ありきの相談支援専門員という評価につながります。また、基本相談の重要性、お金にならない面を蔑ろにしたときの相談支援専門員に対して、国や地方自治体はどのように考えるかをみなさんと考えました。
6.コミュニティはより地域へ。役割はより広範囲へ。
協働体制が進むにつれて、計画相談はより「地域」に向かって進むことが予想されます。福岡市と筑紫地区の事業所間の協働体制が組めなくなったことで、この傾向はより進むと思われます。チキンの会は、その枠を超えて連携を図りますが、協働体制が進むと、私たちは、自分たちの事業所がある「地域」を意識せざるを得ません。同時に、その役割はより広がることでしょう。地域生活拠点は、まさに私たちの枠を超えて相談支援体制を構築することですから、その役割は大きくなります。
7.本来の障害者ケアマネジメントとソーシャルワークを取り戻す
ここまでの話を行って思うことは、私たちはケアマネジメント及びソーシャルワークに立ち返る必要があるということです。基本相談を蔑ろにし、私たちの都合の良い部分だけを担うようになれば、自ら積み上げてきた計画相談の信用や信頼を一気に失うだけではなく、折角、評価されてきた単価や加算を、次の報酬改定で失うことにもつながるでしょう。私たち相談支援専門員は、改めてケアマネジメントとソーシャルワークを意識して取り組む必要があるのです。できれば、改めて社会福祉士や精神保健福祉士、こども家庭ソーシャルワーカーなどの国家資格の取得も検討してもよいと思います。
8.計画相談は新たな局面へ〜自分の立ち位置を再確認する〜
こうやっていろいろとお話をしましたが、ひとりひとりの相談支援専門員は、常に地域社会に何を求められているかを考えていく重要性を皆さんと共有できたのではないかと思います。加算があるから行動するのではなく、地域課題があるから、先じて行動する。その先に、私たちの存在意義や存在価値を見出せるのではないでしょうか?私たちが地域に求められる限りは、きっと、この業務を生業とできるでしょうか、そうでなくなった先は、泣いても喚いてもどうしようもなくなることを、改めて再確認しました。
これからも、私自身は、地域の計画相談を行う先駆者として、みなさんの希望となり得るような計画相談の相談支援専門員でありたいと思っています。同時に、利用者のためにも、次の世代、新しい価値に対しても柔軟に対応できる存在でありたいと思っています。そのためには、みなさんと一緒により学びを得ながら、これからも切磋琢磨していきたいと思っています。
引き続き、チキンの会へのご参加お待ちしております。
コメント
コメントを投稿